論理の正しさは前提の強固さを保証しない

 マスメディアが再編を要する時期に来ていることは素人目にも解る。インターネットとの融合を図るという理念も間違ってはいない。

 が、個人的にはどう見ても彼らはそれを担うに相応しい器ではない、と思うのだ。インターネットとの融合というがそのネットワーク上でのブログや放送システムが十分に整備されているとはとても言い難いし、ほかにも以前ここに引き取られたとあるネット通販の会社はその後明らかにDMの発行ペースが狂っており、全般に対応の粗雑さが目立つ。融合などと考える前に既存のシステムを整備する方が先じゃないんだろうか。

 そもそも、昨年半ばの出来事にしても、自らの企業実態を充分に把握せず闇雲に動いたから反感を買い失敗に至っているわけで、今回の出来事にしても、従来から付き合いのある企業に対して何の打診もなく、その企業が主体となったグループの系列と目されている会社にいきなり買収をかけたのだから、反感を買うのは当たり前でしょう。とりあえず購入する上での手続が法的に間違っていない、というのは認められたものの、肝心の買収対象となっている企業の内部の人間に反感を覚えられている、という状況がどれほど拙いのか、想像している様子がないのもどうかという気がする。足許を見てください、麗々しく作った扉はずーっとバリケードで閉ざされたままですよ?

 検索に引っかかって欲しくないので(異論に応えるほど材料を用意してもいないし気分的に余裕もないから)固有名詞を出さずに書きましたが、まあどこのことかは一目瞭然かと。あの方のキャラクターは嫌いではないし、前述の通り理屈は認めてるんですが、要はそのふたつが噛み合っていないのが不愉快だ、というのに尽きます。何より、そんなに放送媒体をどうこうしたいなら、既存の媒体を買収するんじゃなくてまったく別のカラーで新しい会社を立ち上げたらどうなんだ、と思うんですけど。なんであそこでなければいけないのかがひたすら腑に落ちない。

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