本日の見出し

ホテル・チャイナタウン

 いきなり昨日と激しく毛色が違う。

 このところ『所萬遊記』を毎週の楽しみにしているのですが、そんなことをやっているうちに所ジョージの音楽が無性に聴きたくなり、そういや昔一枚だけアルバム買ったことがあったよな、とふと思い出し、かなり微妙な位置に埋まっていたものを発掘して聴いてます。実に14年前の作品。

 バラエティ番組のてきとーなイメージが先行していますが、こうして聴き直すと創意は大したものです。ひねくれた歌詞には奇妙なオリジナリティがありますし、曲想もかなり幅広い。フォーク・ロック調のコミックソングがあるかと思えば、『アドア・ユー』や『春一番の前』のようなしっとりとした詩情のある曲まで入っている。そういや「変なアルバムー」と思いながら結構しつこく聴いていたわ、これ。

 表題の曲は当時から大好きだったもの。ゴミ箱に捨てたドリップでもう一回煎れてみるとか信号の点滅に合わせて歩いて止まってとかまんま所ジョージの芸風のような行動を歌いこみつつ、サビでいきなり「幸せはそばに落ちてるんじゃなく/そばにあるものが幸せなの」と叩きつけてくる。いや、ほんとに名曲だよこれ。モルタル、しかも瓦だ。

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