『地獄少女』第二話

 ストーカーに苦しめられた挙句に、地獄通信に報復を願った少女の話。

 ……説得力ないぞー。なんだこのぐっちゃぐちゃな脚本は。ストーカー絡みの描写がことごとく違和感だらけだし、そこに変な細工を挟んでいる意味がなくて、逆転の構図を見ても白けるだけ。その場限りの意外性を狙ったところで逆効果だということを知りましょう。あまりにプロットが雑すぎるため、折角の恐怖演出もまったく活きてません。ていうか、この展開ならどんなに鈍感な警察でも本気で動かざるを得ないでしょうし、あんな地獄少女なんか引っ張り出さなくてももうちょっと追い込まれるのは確実だし――何よりこの展開で代償を女の子の側に求める理不尽に対して何の答も出していないのは納得できない。

 徹底して和風の映像、雰囲気のある演出、安定した画質などは高く評価したいんですが、プロットの思慮の乏しさがぜんぷ帳消しにしてます。

 あ、それともうひとつ、今回は話の主題になった女の子の父親と刑事の顔が似すぎていて、しばし見分けがつかなくなりました。別々の話でデザインが似るならまだしも、これもまた大幅にマイナス。仮に脚本の出来がよかったとしても確実に足を引っ張るミスであり、これでは画質が高くても台無しです。

 そんなわけで、二話まで観た印象は、正直あまり良くありません。そうでなくても映画感想を書くためにわたわたしている土曜日にわざわざ時間を作って観たいと思うような代物じゃないなー。第三話以降も見るかどうか、ちょっと微妙なところ。

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