身に覚えのないプレゼントが届く。

 郵貯から謎の払出通知票が届いた。開けてみると、某ラジオ局の名前と共に賞金として五千円が支払われた旨が記してある。――が、私のほうには応募したという明確な覚えがない。しばらく前にやはり同局のラジオ番組にて、発表したキーワードと必要事項をホームページ上のフォームに記入のうえ応募する、ということをやった記憶はあるが、そのときの賞品はお金ではなくもっと具体的な品物だったはずなのだ。両親共々首を傾げて、すぐに電話に手を伸ばした父が確認したところ、こちらの電話番号でどういう趣旨から賞金が届けられたのか調べることは出来るが、仮に間違いだとしても返還する必要はない、とのことだったので、ならば素直に受け取っておけ、という結論に達する。どのみち、近頃飲み会で勢いづいてしまえば一回で無くなる程度の額なので、間違いだとしても胸はあまり痛むまい。

 実は今週はこれ以前にも身に覚えのないプレゼントが、こちらはe-mail経由で届いていた。隠しプレゼントで、しかも記されている受け渡しの過程があまりに異様でツッコミどころ満載だったため心底怪しんだのだが、送り主に記してあるのは、間違いなく私が会員登録をしているサイトの名前である。それでも最近のスパムは手が込んでいるので、実在の組織やサイト名を明記してろくでもない嘘をつきかねないし、更に勘繰れば情報漏洩の恐れもある、という疑いを抱き、慎重には慎重を期して問題のサイトのフォームから問い合わせてみると、冗談でも何でもなく、先方の企画として用意した隠しプレゼントなのだとか。ならせめて、送り主が自分宛だと確信できる情報をメールに明記してくれよーと注文をつけつつ、本物ならば興味のある内容だったので有り難く頂戴することにした。内容についてはそのうちここで書くこともあるでしょう。だから推測をコメントに書いたりしないでください返事できませんからいちおう秘密ということになってるし。

 それにしても、いずれもちゃんと漠然とした身に覚えがあったとはいえ、まったく予測の出来ないタイミングで届いており、今週はもしかしたら結構ついていたのかも、と思わなくもない――しかしその一方で、もっと切実に欲して何箇所にも応募したものは完全に外れた気配がある。ものの性質からして、今週中に郵送で届かなければ見込みはないのだけれど、残すところ事実上あと一日……まったく世の中ままなりません。

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