『ARIA The ANIMATION』第八話 その 憂鬱な社長ったら…/その イケてるヒーローってば…

 今週はもちもちぽんぽんが素敵なアリア社長大放出の二本立てです。

 一本目、『その 憂鬱な社長ったら…』は仕事の暇な日を利用しての大掃除にまったく貢献できないアリア社長が、思わず家出してしまうお話。二本目『その イケてるヒーローってば…』は、アリア社長がちかごろお気に入りのヒーローに扮して街に出るお話。

 いずれもアリア社長の思考過程が窺える話ですが、同時にこれまでとはちょっと違った角度でネオ・ヴェネツィアを描いた話でもあります。観光客が頻繁に行き来し、細かな路地の入り組んだ街の雰囲気が出ている。一方で主要キャラクターのいつもとは異なる日常を垣間見せている点も良し。なんで灯里は突然サーカス教室にお邪魔したりしているのか。

 それにしても、藍華といい雰囲気の地重管理人・アルがこんなにさりげなく初登場するとは思ってもみませんでした。既に藍華は意識している状態だし*1。原作における初登場の話を飛ばされてしまったのがちょっと悲しい。……まあ、よくよく考えてみると、暁やウッディーも原作における初登場のエピソードはすっ飛ばされてるので、男性陣の扱いとしては普通なのかも知れんが。

 あまりに特徴的な造型であるアリア社長を中心に描いていたせいか、回を追うごとに少々目立ってきた作画の粗も今回は気になりませんでした。

*1:そんな描写あったっけ? と疑問のあなた、もし録画しているのでしたら、アリア社長とヒメ社長のやり取りの背後で続いている藍華とアルの会話に耳を傾けてみてください。なかなか可愛いこと言ってます。

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