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Ken Hirai 10th Anniversary Complete Single Collection '95-'05 歌バカ (初回生産限定盤)(DVD付)

 買っちまったはっはっは。貯まっているポイントで何か買おうと思い、きのう意外な紅白初出場が決定した某グループ*1のどちらにしようかしばし迷ったのですが、コスト・パフォーマンスの良さと初回限定という売り文句、更に見出しに採りあげた曲のビデオ・クリップ見たさにこちらを優先。いつか買うから待ってろグループ。

 それにしても、政宗九さんもまたこれ目当てで買ってしまったというビデオ・クリップの出来は素晴らしい。ひとりで何役も演じわけ、それぞれに歌い始めるシュールな感覚は秀逸。しかもものすごーい古い歌謡番組風というのが素敵なのです。楽曲のストレートで暖かな甘みのある仕上がりともよく合致していて、クリップ込みで記憶されそうな名曲だと思う。

 とりあえず最大のお目当てである『POP STAR』のクリップを見たあと、CDには行かずそのままDVDで楽曲を聴いてます。恐らく世間一般で認識されているのと同様に、私も平井堅というと『楽園』以降のイメージしかなかったのですが、あれは長い不遇の時代を乗り越え、路線変更に踏み切った成果だったらしい、とライナーを読んで初めて知りました。確かに、私もそうとは知らず耳にしていたデビュー曲『Precious Junk』からしばらくはR&Bというよりニューミュージック路線であり、『楽園』から逆行するとかなり違和感がある。試行錯誤を繰り返し、『楽園』の大ヒットから逆に一発屋と呼ばれかねないプレッシャーを乗り越えて、いまの振り切れたような多様性のあるスタイルに到達した、ということらしい。そういう紆余曲折もひと目、ひと聴きで解るこのアルバム、作品としてもかなり優秀でしょう。

 で、いま特典DVDを見ながらこれを書いてますが、これは本当に素晴らしすぎる。全曲のクリップを一気に鑑賞できる贅沢さもさりながら、アイキャッチまで入っていてそれが妙に笑える。ほんとに、これで4200円税込はかなりお買い得です。まるでミニシアター系のアート映画のような趣の『楽園』から以降、映像の作家性も高まっているのもまた面白い。『why』のクリップの艶めかしさはいったい何だー!

*1:ほとんど某じゃない。

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