『BLOOD+』第十一話 ダンスのあとで

 舞踏会当日、小夜に青い薔薇を齎したのはファントムではなく、若く美しい青年。それがリセの背後で暗躍する組織の関係者・ソロモンであると知るよしもなく、小夜はファントムとの戦いに赴く……

 相変わらず肝心なところが描かれずじまいの潜入捜査の様子やアクションは正直どうでも良くて、今回最大のインパクトは戦闘直後の小夜がミンと出逢ってしまう場面でしょう。ミンとしては、いいルームメイトとして気の置けない関係を築いてきた、と思っていた女の子のまったく予想もつかない姿を目の当たりにし、小夜はいずれこういう時が訪れることを予想していなければならなかったのに、何の覚悟もないままその時を迎えてしまったことに自責の念を覚える。そうしてかなり強烈な引きを放ったところで次回に持っていくのが憎い。

 一方で、また1話あたりの密度がちょっと低くなっているのが気懸かりですが、それでも同日に観ているアレよりはずっと不安はないのです。どうやら来週あたり、放置されていたリクとムイの消息が描かれるっぽいですが――カイはどうしたんだ?

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