『ぱにぽにだっしゅ!』第二拾六話 一寸先は闇

 半年にわたったテレビ放映も遂に完結。黒板も最終回モードでどう見てもスタッフ書き込みだらけだよ。そしてOPは今週もなしかっ!!

 話は……ありません。全キャラの顔見せと、未使用の原作小ネタ消化に費やしてます。てんでバラバラなまま構成もされなかった話を、バラバラのまま解き放ってしまったのはある意味潔い。研究室の後ろでぞろ目が出るたびにネコ神様増えてるし。

 ただ、小ネタの扱いがちょっと微妙。もともと明確な線引きがなかったことを利用して強引にオチをつけたのはまだしも、エピローグのあのひと言は特にどーだろうと思います。あれはやっぱり、終盤で小学校編をやった場合にこそ意味があったような。だいいち原作を読まないとあの台詞の意味はわからんだろうに。

 が、しかし、ずーっと観てきた身には、なんかこれでもいいような気がしているのがなんとなく癪に障ります。無尽蔵にネタを注ぎ込むだけ注ぎ込んでおいてほとんど処理しないままおさらば、なんてある意味夢みたいな作りではある。

 現代の特殊なアニメ業界の情勢が産み落とした鬼子みたいな代物ゆえ、別の機会に再登場してもこれだけ楽しめるとは思えませんが――大いに評価したい作品ではないんですが、少なくとも最後まで楽しむタネがあったという意味で優れたアニメでした。同じスタッフによる同じ作りなら、間を置いてもう1シリーズぐらい観てみたい気もする。

 それにしても、まさか本編のオチが植木になるとはなー……

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