古畑任三郎ファイナル・第2夜

 第2夜はスペシャル・ゲスト、メジャーリーガーのイチローが自らを演じ、腹違いの兄・向島元巡査(!)を恐喝していた男を殺害し、古畑の追求を受ける。

 いや、吃驚。ニュース・バラエティか何かで流していたPR映像にてスタッフが絶賛していましたが、本当にイチロー、演技が巧い。足捌きや目の表情の作り方にしばしばぎこちなさは目立ちますが、台詞回しや間の取り方は堂々たるもの。引退してタレントをやっているもと野球選手よりずっと達者だぞ。

 倒叙ものとしては、最後の謎解きよりも過程を重視した作りなので、カタルシスはいまいち。しかし、中盤のドラマ作りやイチロー向島元巡査の情感に富んだやり取りがしっかりしていたので、お話としての味わいは充分。ミステリとしての仕上がりはきのうの第1夜に譲りますが、スペシャル版としてはまったく文句のない逸品だったと思います。繰り返しますが、イチローがとても良かった。最後の台詞じゃないですが、価値が出るぞこの作品。

 あとは第3夜を残すのみ――実は最初からどれよりも期待していなかった*1し、1夜・2夜が素晴らしかったので尚更気楽に観られそうです。

*1:世間的にはどうか知りませんが、私は松嶋菜々子を役者としてまったく評価してません。良質の作品だった映画版『ホワイトアウト』最大の失敗は彼女の起用だった、と本気で思っているくらいですし。

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