『アンフェア』第1回

 予告に並べ立てられた要素がことごとく自分好みだったので、とりあえず見始めたのですが……なんだろう、まったくピンと来ない。篠原涼子も完璧に特徴を押さえて雰囲気を出しているし、濱田マリおちゃらけながらも格好いい。阿部サダヲ榊英雄寺島進西島秀俊香川照之と男性俳優もとても粒揃いなのに、何故かみんなどこかピントがずれている印象。

 初回について言えば、まず篠原涼子演じる女刑事の唯我独尊を貫く格好良さを打ち出すべきところで、あまりに不自然な行動が多すぎたために、その後の展開からもリアリティを削ってしまったのがミスだったことを除けば、提示されているものは決して悪くない……が、どれをいちばん強く訴えたいのかいまいち解らないために、どうも観ていて曖昧な印象ばかりが残る。女刑事の過去と彼女のスタイル、それに予告犯罪というモチーフを絡めて次回以降発展していくのでしょうが、しかし初回でこうも引っかかるところがないと、次をあえて観たいという気分にはなりません。

 とりあえず、もう一回ぐらいは観ておこうかとは思ってますが……どうにも乗り気になっていないので、忘れてそのまんま、ということにもなりかねない気が。

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