新書のカバーが欲しかった。

 購入した書籍は、よほど規格外のものでない限り、グラシン紙を切ってサイズを合わせたものでカバーをかけているのですが、これはあくまでカバーや書籍本体が日焼けしたり、汁などの水気が飛んだりしたときの損傷を防ぐものであり、引っ張ったり擦ったり、という行為には弱い。そのため、外に持ち出すときはこの上に革製やビニール製の、しっかりとして物持ちのいいカバーをかけています。特にさだまさしのグッズで作られたブックカバーは作りがしっかりしているうえに、カード用のポケットまであるので、電車での移動時に重宝しています。切符やSuicaを仕舞っておくのにちょうどいいのです。

 しかしここに困ったことがひとつ。新書判サイズのカバーに、手頃なものがないのです。文庫判のものはbk1amazonのサービス品に角川文庫で昨年夏にプレゼントしていたものなどほんとうに腐りそうなくらいある。四六判については、フリーサイズではないものの、さだまさしグッズとして文庫判とセットで販売されているものがあって、これで島田荘司『摩天楼の怪人』ぐらいまでのサイズならなんとか入るので、まだいい。しかし、新書判が見つからない。これまでジュンク堂紀伊國屋書店などにたくさん置いてある、フリーサイズで折り返しに糊のついたタイプのものを使っていたのですが、フリーと言いつつサイズが小さめで素材も心許なく、何より実は糊のせいで、1冊目はいいのですが2冊目以降は汚してしまう危険がある。岩波新書講談社新書など、薄めのものばかりを読んでいるぶんには気になりませんが、わたしのように小説中心でそれぞれに厚みがまったく異なるものをたくさん持っている人間には甚だ使い勝手が良くない。そのうち糊がなくなって汚れる恐れはなくなりますが、しかしそうなると折り返しがうまく収まらないし、変な癖がついて持ちにくい。いちいち買い換えねばならないのは、実用的ではありません。

 で先日、とうとう我慢できなくなって、読書グッズの専門サイトYOMUPARAにて、新書専用のカバーを購入してしまいました。いま読んでいるのは文庫なので使いようもありませんが、この二冊ぐらいあとに読むつもりのノベルスにかけてみて、試しに何ページか読んでみる。

 わたしの使っている他のフリーサイズのカバーが裏表紙のほうに折り返しがあるのに対して、このYOMUPARAで販売しているものは反対に表のほうに折り返しがあるため、手にしたときに若干違和感がありますが、あとはさすがにいい。違和感さえ除けば、持ったときの手触りも良好です。実際に読むのはしばらく先になります(正月中と同じペースで読書にかまけてると作業がどんどん遅れてしまうので)が、この感じなら大丈夫そう。

 ……これで、『幽』などの小説誌に対応したサイズのものがあれば完璧なんですが……新書判より需要が低そうなので、たぶんないだろうなー。

コメント

  1. 冬野 より:

    秋葉原-御茶ノ水間にある晶文社の近くに書籍のアクセサリーショップが開店してるんですが、そういう店に相談すれば案外とオーダーメイドで作ってくれたりしないですかね。

  2. tuckf より:

    ああ、そういう店でオーダーするという手もありますね。……価格次第かなー。そのうち考えてみます。

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