『BLOOD+』episode-15 おいかけたいの!

 ワインを追ってベトナムまで赴いたものの空手で帰還する羽目になった新聞記者の岡村。だが彼は父の遺した写真に自分が巡り逢った化物と女子高生と同質のものを嗅ぎ取り、初めてその共通項に思い至る。そして岡村は遂に、謎の重傷を負った宮城ジョージの存在に辿り着く……

 うーん、ますます演出の呼吸が悪くなっていく。これまでの小夜たちの行跡を岡村という第三者の視点で追うという構成の仕方は巧く、相変わらず一話としてのシナリオの出来は悪くないのですが、ところどころあまりに素人くさい演出があって萎えます。

 しかし、終盤は実に面白かった。これまで小夜という存在に対して鬱屈を溜めこんでいた謝花真央がついに爆発、とんでもない格好で事態に容喙してくる。完璧に翻弄されまくっている岡村が気の毒でとても滑稽でした。この娘、目的を果たしたとして、後処理のことは考えてるんだろうか。こういう向こう見ずなキャラが本編では他にいなかったので、そういう意味でもなかなか楽しいくだりでした。

 さて、来週はふたたび舞台を移して、ロシアへ。……うーん、なんか相変わらず、全体としては伏線だ辻褄だをほったらかしているようにしか見えないんだよな。まだ観ますけど、このままだとトータルでの印象はあんまし良くないな。

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