『まんが日本昔ばなし』第十四回

  • 『天狗のかくれみの』

 彦八は策略を用いて、自分の姿を隠すことが出来るという天狗の隠れ蓑を手中にする。誰にも見えないのをいいことにさんざん悪戯を働く彦八だったが……

 いくらはしっこくても使い途を間違っては駄目、という話。昔話は特殊な論理に支配されている場合が多いのですが、この話はちゃんと現実的なオチがついているのが特色です。

 磐梯山に暮らしている巨人の明神様は昼寝が好き。だが、ちかごろ地震が多く、油断するとたんこぶを作るので、ゆっくり寝ていられない。そこで明神様は、住まいを貸しているナマズに、地震があるときは事前に知らせるよう命じるが……

 ナマズって両棲類だったんだ。……と変なところに反応してみる。自分から頼んだことなのに、いつか理解が逆転してしまって、最後には自業自得の目を見る、というお話でした。部分的には実際の出来事からイメージを膨らませている印象がありますが、その出来事の様相そのものにちょっと興味が湧きます。

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