本日のお買い物

  1. 芦辺拓『少年は探偵を夢見る 森江春策クロニクル』(創元クライム・クラブ/東京創元社) [bk1amazon]
  2. 伊坂幸太郎『終末のフール』(集英社) [bk1amazon]
  3. 北村薫紙魚家崩壊』(講談社) [bk1amazon]
  4. 東雅夫[編]『ホラー・ジャパネスク読本』(双葉文庫双葉社) [bk1amazon]

 1は頂き物です。毎回ありがとうございます。芦辺作品の常連探偵・森江春策の若き日――というより幼いころに巡り逢った事件を描いた連作集。巻末には、森江春策の事件を時系列に添って並べた年譜を付録として収めてあります。いちおー著作リストを手懸けている身には如何に無謀な試みか解るので*1それだけで頭の下がる思いが。

 2以下はbk1にて注文したもの。1は間もなく終わりを迎える世界に身を置く人々の姿を綴った連作短篇集。3はデビュー以来各所に発表していたノン・シリーズのミステリばかりを集めた作品集。『白い朝』だけは他のアンソロジーで目を通しているのですが、これは短いなかにもちゃんと仕掛けが用意されている端整な作りもさることながら、ファンだけが「あ」と驚ける趣向があって、印象深い一篇です。あー、芦辺さんの新刊も当然ながら、こっちも早めに読みたい。

 4は『ホラー・ジャパネスクを語る』のタイトルで刊行されていた書籍に一部修正や増補を施して文庫化したもの。親本は買い損ねていたので、迷うことなく購入しました。ちなみにbk1で購入すると、『幽 Vol.004』における夜叉が池取材行で発生した怪異の一部を同道した編集者が漫画のかたちで描いたレポートと、加門七海氏の体験談を東編集長が聴き手となって綴った怪談が特典として貰えるそーです。

*1:当初シリーズ探偵として構想されたわけではなく、また探偵像の仕切り直しも行われていたため、時代設定などでもかなり入り乱れていて、時系列に添って把握するのが難しいのです。現時点では未来に配しておけばいい『十三番目の陪審員』など、あと数年のうちに年譜作成の上で非常に厄介な作品となります。個人的には、登場人物に関連性がある、直接ほかの事件に言及しているということがない限りは、森江春策が探偵役であっても別々に捉えたほうがいい、というのがわたしの理解です。まあ、無理に並べるのも凝った楽しみ方のひとつではありますが。

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