『BLOOD+』episode-27 パリ・ジュテーム

 舞台はみたび移って、パリ。リクの一件を境に覚悟を決めた小夜に対し、カイは自らの身の置き場を見失っていた。街を彷徨っていたカイは、先日客船を襲撃したシフのひとり・イレーヌを発見、どうするか考えつかないままに尾行をはじめたが、とても“化物”とは思えぬ彼女の行動に困惑する。成り行きからイレーヌを助けることになったカイは、シフが小夜たちを襲う理由を知ることに……

 テンポは相変わらず遅いのですが……今回はあんまし気になりませんでした。輻輳するプロットの絡め方がわりあいこなれているうえ、シフのひとり・イレーヌとカイの接触が穏やかで心地好いからでしょう。前半におけるイレーヌの行動は可愛らしくさえあったぞ。その後の説明にて、教育された常識の水準が低すぎるように感じられるのが難ですが。

 作画のクオリティも、直前に観た26話よりも安定していて心配することなく観られました。ずっと難を感じていたシリーズ構成も、ここまで話を積み重ねてきたことで、次第にほっといても山場が作れるようになってきた印象なので、ここからあと半年は割と心穏やかに鑑賞できそうな予感が。

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