『クロサギ』#04

 数年前の橋梁工事の発注段階で見積もりの大幅な改竄が行われ、角菱建設の専務・江口(小野武彦)が十億円の横領を疑われる。そこにシロサギによる大企業相手の詐欺の匂いを嗅ぎ取った黒崎(山下智久)は江口に接触、橋梁建設の計画初期に中途入社して一年程度で辞めていった白石(加藤浩次)という男の犯行と睨んで、行動を開始する。しかし実はこの男、黒崎同様に桂木(山崎努)から情報を買っていたのだ……

 今回は風呂に入りながら観ている時間が長かったため、音しか聴いていない部分が多かったがゆえ、演出についてはあんまし触れられないのですけれど、話の作りはなかなかだったと思います。黒崎の計画自体はどこか素人っぽさが滲みますが、黒崎には食えない種類の詐欺師を、極楽とんぼ加藤浩次がなかなか好演しておりました。シリーズとしても次第に黒崎の“死角”に食い込んできている印象で、これはちょっと楽しみになってきたかも。……ただ、台詞だけ聞いていたせいなのでしょうけれど、黒崎の語尾がだんだん耳障りに感じられてきた。やっぱり山下智久には少し荷が重かったような。

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