『初恋』監督・脚本:塙幸成/主演:宮粼あおい/製作・配給:GAGA communications

 またしても翌週公開の某映画の舞台挨拶チケットを確保するために、ちと早めに家を出る。駐禁を取られる怖さよりも陽気のほうが怪しかったために、電車にて移動。

 このところ陽気と空調のバランスに失敗して喉の調子が悪く、並んでいるあいだに呑むものを確保しておこうと考えながら歩くも、まーたぶん劇場の近くにあるだろう、と楽観的に構えて有楽町駅から目的の劇場へと進む。

 販売開始の1時間15分ほど前に着いたのですが、ざっと眺めた感じで20人ぐらいは並んでいる。劇場窓口での販売枚数はチケットぴあ扱いよりも少ない*1ので、早く飲み物を確保して並ばねばならない――のですが、何故か周囲に自動販売機が見当たらない。まったく見つからない。仕方なく空拳のまま列に着きました。ああ喉がいがらっぽい、と苛立ちつつ、待つあいだに薄めの本を一冊読み終える。この感想は明日以降に。

 10時に販売が開始。私の前にはせいぜい20人程度のはずなのに、一部手間取っていたようで、購入できたのは10時20分頃。本日鑑賞する第一候補に考えていた作品の上映開始は30分。ここからそちらの劇場まで比較的近いとはいえ、席を取ることを考えると、予告編が始まるまでに着くかどうか。途中小走りを挟みつつ、目的の劇場窓口に辿り着いた瞬間、列の整理をしていた係員が無情に叫ぶのでした。

「『※※※』の本日初回は前席完売いたしました」

 即座に踵を返し、第二候補に考えていた作品の劇場に向かう。先ほど舞台挨拶のチケットを購入した劇場を挟んでほぼ反対の位置。しかも開映はたった10分遅れの10時40分。さっきよりも多めに小走りを挟み、どうにか劇場に滑り込む。こっちまで満席だった場合の候補も用意していたとはいえ、ここで門前払いを喰らっていたら少し涙ぐんだかも知れません。

 ともあれ、第二候補とはいえこれも観たかった作品であったのには変わりありません。注目の若手女優宮粼あおいが十代最後の出演作に選んだ、異色の三億円事件犯人像を軸に描く珠玉の青春映画初恋』(GAGA communications・配給)。思った以上に犯人像に無理がなく整合性があったのもさることながら、その新解釈がそのままひとりの少女の切ない“初恋”の顛末と結びついて鮮烈な余韻に繋がっているのが出色。作りに派手さはありませんが、良質の青春映画でした。詳しい感想は、「ミニスカートにロングブーツ、ポニーテイル姿の宮粼あおいが殺人的に可愛かったと思うのは私だけですかいやそんなはずはない。」からどうぞ。……久し振りだったから、かなあ。

 観賞後は母と浅草にて落ち合って一緒に買い物をする約束になっていたので、まず電話で連絡。もうすぐ着きそうな様子だったので、トイレで用足しをしたかったのを若干堪えて地下鉄にて移動。待ち合わせ場所に着くも、どこにも姿が見当たらない。下腹部に不穏なものを感じつつ10分ぐらい待っても依然として現れず、ようやく届いたCメールには、利用したバスが遅れている旨が簡単に記されていたのでした。

 取り急ぎ買い物を済ませ、昼食を摂ってからやたらと蛇行するバスに乗って帰宅。やっと心置きなく用が足せました。……何だろう、今日はタイミングを外してばかりだった気がします。この項も日付が変わる前にアップできなかったしな!!

*1:但し、ぴあは座席指定など込みで2000円かかるのに対して、窓口なら一般でも前売り料金の1300円、私の場合某会員証の効果で1000円で確保できるので、よほど事情がない限り窓口のほうがお得なのです。ゆえに私は並ぶほうを選ぶ。

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