『まんが日本昔ばなし』第二十八回

 先週放映分を今更ながら鑑賞。

  • 屁ひり女房

 甲斐甲斐しく働く良い嫁だったが、ちかごろ様子が芳しくない。姑が質してみると、遠慮から屁を堪えていたら調子を悪くしたという。屁ぐらい遠慮なくしなさい、と諭したが、この女房の屁はただごとではなかった……

 教訓も何もない笑話、という趣だったのですが最後の最後にオチが付いて吃驚。ていうか、そのオチは本気か。夫があまりに現金に見えますが、正直、女房のあの様子を見たら彼の反応は自然だと思われます。

  • クラゲの骨なし

 種族を超えて仲の良いサルと亀。あるとき亀は、自分が暮らす竜宮へとサルを招いた。だが実は、竜宮はサルの生き肝を狙って、酔い潰そうとしたのだ。カレイとクラゲの言葉で真相を知ったサルは、一計を講じて逃亡を図る……

 理解しづらい代物に、強引に理由をつける類の話。こういう理屈を思いつく人間の想像力が素敵だ。つまるところ、亀やカレイやクラゲがいまのような形になるより前からサルはサルだった、ということか? それにしても浦島太郎の話といいこの話といい、竜宮ってひどいところじゃあーりませんか。

 異様なくらいにシンプルな線で構成された画面もまた興味深い1話でした。実はひどい話なのに、ほのぼのとした彩りを損なっていないのにも感心します。

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