『僕の歩く道』第一話

 実は、こういう障害者テーマの話は色々と身につまされるものがあるので、観るときにはどーしても身構えてしまうため、なるべく避けるようにしているのですが、『僕の生きる道』以来の橋部敦子脚本・草なぎ剛主演による作品でもあり、ちょっと興味を惹かれたので挑んでみました。
 大竹輝明(草なぎ剛)は自閉症の青年だ。未だに世間の理解が得られないこの病のために、職場に受け入れられず、弁当屋の仕事も辞めてしまった。そんな彼に幼馴染みの松田都古(香里奈)は、自分の職場である動物園の仕事を斡旋する。初めて自閉症の青年に接する同僚たちの目は、だがやはり冷ややかであり……

 草なぎの演技はちょーっと研究不足。規律やこだわりに重点を置く自閉症の方の話し方はもっと型が決まっているものです。少し感情をリアルに籠めすぎているきらいがある。頑張りは認めますが、もう一歩追求して欲しいところ。

 ただ、自閉症というものと周囲の接し方はよく調べてあるようで、違和感はありません。やたらとこだわる性分や、事件のきっかけも確かにあり得る描写でした。個人的には当人よりも、家族に対してどーしても共感や同調を覚えてしまうので、そのあたりが不自然だとそれだけで駄目なのですが、その辺は問題ありませんでした。

 話としては、唯一彼を責めることがなかった幼馴染み・都古の位置づけがキーポイントと見えます。その辺の展開は予想通りでしたが、しかし第一話でここまでやってしまったあと、どう1クールの尺を支えるのやら。とりあえずこれも当面は鑑賞継続。

コメント

  1. 最低なこめんと より:

    うるさい。何をもって研究不足と言えるのだ。その上から目線でたかだか個人のブログで評論家ぶってれびゅーなんかするな。

  2. tuckf より:

    私が研究不足と感じた理由は、実際にそうした方と接点が多くあった、では足りませんでしょうか。明記する必然性はないと判断しましたので感想のなかでは省きました。
    上から目線、と仰言りますが、たいてい他人の作品を論じるときは上からの目線になります。それを嫌うようでは、もとより創作などしないほうが身のためです。自分でもものを書いているからこそ、この点は自信を持って断言させていただきます。
    個人のブログで云々という点についても逆であって、個人のブログだからこそある程度率直に語っています。少なくとも匿名で、しかも他人のブログに感情的な反論を投じるよりはよほど責任をもって書いているつもりですが、如何でしょうか。
    それ以前に、どうやらここの感想しかご覧になっていないようですが、私はこれ以降の放送を鑑賞しており、そちらの感想では草なぎ剛の演技の仕方がいささか現実に則していないようであっても、ドラマのなかではちゃんと効果的に使われていると考えて、きちんと評価しております。もし研究不足云々を御指摘されるならば、せめて他の感想もご覧になったうえで仰言っていただきたい。

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