『僕の歩く道』第六話

 都古(香里奈)がとうとう結婚退職した。毎日投函する葉書の宛先こそちゃんと書き換えた輝明(草なぎ剛)だったが、それから初めての休日、母(長山藍子)の忠告にも拘わらず、りな(本仮屋ユイカ)に道を教わって、都古と川原(葛山信吾)の新居を訪ねてしまう。いちおうは無事に帰ったものの、彼の揺るぎなかったこだわりは、その日を境に変化していく……

 本当に話運びが着実だなー。サヴァンの特異さを際立たせることなくじわじわとその“個性”を周辺に馴染ませていき、都古の結婚を契機にそこに避けようのない変化を齎す。で、ここでとうとう古賀(小日向文世)の背景が意味を持ってきた。いままでも決して多く語りませんでしたし、今回も極めて簡単にしか触れていませんが、それでも前提がしっかりしているから、クライマックスにおける感情の発露が説得力を持ちます。

 前に指摘した、草なぎのやや不自然な動きも、ここへ来るとやっぱりフィクションの流れのなかではけっこう重要な働きをしていて、評価が好転してます。来週が楽しみだ。

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