『地獄少女 二籠』第十一話 遠い隣室

 かつてペットを巡る揉め事がきっかけで転居する羽目に陥った志津子は、処世術としてすぐさま隣室に挨拶するが、深夜に帰宅する仕事と思しくなかなか逢うことが出来ない。やがて志津子は近所で出逢った猫に懐かれ、調子の悪かったところを病院に連れて行ったことがきっかけで自分の部屋に入れるようになった。だが、それを境に無言電話や心当たりのない出前や通販の配達が相次ぐようになり……

 シリーズ最高傑作。本当にこの設定、このテーマでなんでもっと早くこれをやらなかったのだ?! こういう趣向こそが本来あるべき様式でしょう。アイディアとしては先例があっても、ちゃんとシリーズなりの処理を施してあるのですから文句はない。作画・演出も充分な力の入りようで、大満足の出来でした。

 ……その代わり、必然的に閻魔あいの出番もサービスシーンも無くなってましたが。これだけやって更にそういう配慮も加えられれば完璧なんですけどねえ。いや、そもそも今回のクオリティで全篇統一していればそんなところで減点する必要もないのよ。

コメント

  1. 冬野 より:

    三途の川での内心吐露は等身大の現実味といい気まずさ抜群でしたね。これを第一シーズンのラスト前三話に入れる、地獄送り否定のキッカケになる理不尽話としてやれてれば……。

  2. tuckf より:

    このタイミングで出してくる理由も不明ですね、確かに。そろそろ前半終了(……って、今回も半年なんでしょーか)の時期なので、きくり絡みとかで大きな話が入ってくる前に投じてきたのかどうか。

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