『武装錬金』第15話 中間の存在

 怒りが、カズキの心臓代わりとなった核鉄を黒く染め、ヴィクターと同じ赤銅の肉体・光る髪、そしていくら肉体を刻まれようと即座に再生する、異形の存在に変えた。埒のあかぬ戦いに倦み、いちど勝負を止めたヴィクターをカズキは更に追おうとしたが、斗貴子の決死の制止でどうにか踏み止まり、肉体も人間へと回帰した。しかし、小康状態に過ぎないのは明らか……事態は、新たな局面を迎えようとしていた。

 久々ですが、なんというか相変わらず密度が高い。ヴィクターと、彼とほぼ同一のレベルに達したカズキの人外の戦い、その合間にきっちりパピヨンが笑いを取ったかと思えば後半からはまったりとした日常も織り交ぜる。ていうか前半と後半の極端な内容の違いは何なんだ。

 ともあれ、粗筋にも書いた通り新局面。詰め込みすぎているので境目がやや不明瞭なのが引っかかりますが、激しい緩急で息もつかせず次回に引っ張っていく手管は相変わらず見事。とてもスムーズに後半のキーマンである中村剛太が出て来たのにもちと驚かされました……上司と揃ってサーファーなのはどういうことだ、と思いつつも。

 斗貴子さんらの水着姿という解り易い見せ場もあって、二週間の渇を存分に癒してくれる内容でした。……しかし、DVDの巻数を見る限り、もう残すところ11話しかないんですけど……ちゃんと終わるか?

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