『地獄少女(実写版)』第十一話 現し世の闇 前編

 あまりに遅い時間にやっていたため、録画しておいて、日中のお出かけ後に鑑賞。

 スクープ狙いで、暴力団に通じるエリート実業家を追っていた柴田だが、逆に囚われて殺されかかる。しかし、銃口を向けた直後、その実業家は姿を消した。地獄少女閻魔あいによって、結果的に九死に一生を得た格好の柴田だったが、その矢先にひとり娘のつぐみが何者かによって拉致されてしまう……

 次回で完結、ということで前後編によって柴田親子との因縁を語る――かと思いきや、アニメでは途中からなおざりにされていた、柴田の仕事内容から地獄少女が絡んでくるという展開に。来週も残っているのでどう展開させるかは解りませんが、違った切り口でクライマックスを飾ろうとした姿勢は評価します――単に過去編を撮影できるほど予算がなかっただけだろう、とは思いつつも。

 序盤で柴田の危機と救出の経緯を描いた意図はおおむね察せられるのですが、ただその流れが陳腐なのが気になりました。まあ、これも予算とかシリーズの体質と思えば納得できてしまうんですけど。ともあれ、今回については次週の完結編を観るまで態度を保留しておきましょう。

 それにしても全般に、アニメ版より地獄流しのやり方が残酷なのはどういうことなのか。いや私ゃこっちのほうが好みですが。趣旨には添っている。

コメント

  1. なまえさん より:

    こんにちわ。小説を拝見し、お名前を検索してお伺いしました。

    商業実作者である深川さんが、同じ舞台に立つ人たちの仕事をここまで痛快に斬っていることに驚きました。勇気がありますね。実作もなさっている以上、「一流の監督が一流の選手とは限らない」などといった言い訳は仕えないでしょうし…・覚悟と自身を感じます。
    今後も期待して感想を拝見します!

  2. tuckf より:

    初めまして。コメントありがとうございます。

    うーん、私などはさほど毒のあるほうだとは思わないのです。もっとずけずけと書かれている方もありますし、他方客観的にどうだろう、という理由で評価したり「これは好き」と断じてしまうこともありますし。ただ、あくまでここは自分の名前でやっているブログですから、冷静な判断を心懸けつつ好き嫌いと価値観はなるべく出すようにしているだけで。たまたまこの前後はきつい意見が並んでますが、本当に下らない理由で褒めたりしている場合もあります。
    ともあれ、今後もご理解を頂けるよう、なるべく筋道立てつつ真摯に感想は書いていくつもりですので、お暇の折りにご覧頂ければ幸いです。

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