本日の見出し

M2?パワー・アンド・グレイス

 技術もさることながら、ベースで“歌う”ことの出来る稀有な存在でもあるマーカス・ミラーの名盤『M2』より。未知の領域にまでベースの可能性を押し広げてしまったジャコ・パストリアスとも、テクニックがいつしかアーティストとしての幅に吸収されていったリチャード・ボナとも異なる、ベースそれ自体に拘った音作りが実に頼もしく、楽しい。私の記憶が間違っていなければグラミー賞にも輝いているこのアルバム、ジャズとかフュージョンといったジャンルに愛着のない人でも充分楽しめるはずです。引用した曲は、タイトルからはちょっと意外な渋いAOR風。……最近この表現も聞かないが。

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