『武装錬金』第24話 キミが死ぬ時が私が死ぬ時

 ヴィクターと大戦士長との膠着状態が解け、遂に決戦のときが訪れた。黒い核鉄を無効化する白い核鉄は、ヴィクトリアの用意したただ一つ。やがてヴィクターと同じ状態になる宿命を背負ったカズキは、自らの手に託されたそれを如何に利用するのか。斗貴子に対しても詳しく伝えぬまま、カズキは絶望的な戦いを繰り広げる大戦士長たちのところへと赴くのだった……

 前回ののんびりムードからは一転、ふたたび驚異的な密度で繰り広げられるクライマックス。大戦士長の武装錬金を中心とするロボット大戦もここにきてちゃんとアイディアが有効になってきて、背後ではカズキと斗貴子の会話を主体にきちんとドラマを盛り上げる。そしてたっぷりと尺を残した終盤で、じっくりと衝撃的な展開を描く。作画のクオリティも充分で、ほんとうになにに文句をつけるべきか。

 原作通りではありますが、最後にまたどえらいことになって次回に続く。……ん? なんかけっこう余裕ある? もしかして原作の『武装錬金アフター』まで行ける?! ……いや、無理にとは言わないが。

 それにしても今回はシリーズ全体通しても屈指の斗貴子さん祭だった気が。本編で見せた表情、今回だけですべて網羅してないか? このくだりでは、完全に悟りを開いてしまったカズキよりも、斗貴子さんこそ感情を代弁するキャラクターたり得たとは言い条。

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