『エル・カザド』第2話 待つ女

 エリスと共に逃走を始めたナディだったが、略奪したジープが早速故障してしまい、荒野で立ち往生してしまう。偶然に発見したダイナーで1日ぶりの食事にありつこうとするが、成り行きで働かされる羽目に。賞金稼ぎをしているナディに、ダイナーの女主人フリーダはもっとましな仕事があるだろう、と諭す。しかし、そんなフリーダ自身がかつては賞金稼ぎであったという――

 序盤からそれなりに緊迫感のあった前回と異なり、だいぶ緩い話運びです。荒野の寂れた土地での休息、はこういうロード・ムービーの定番とは言い条、ちょっと間延びしすぎです。

 終盤の展開も、ちょっと生易しすぎる印象です。確かに、こういう世界観には似つかわしい話運びなんですけど、ここまで拘ったんならもう少し厳しさがあってもいいように思います。まあ、まだ第2話ですから、このくらいでちょうどいいのかも知れませんが、延々この調子だと厳しいか。

 しかし作画は前回からまったく落ちていませんし、構図や演出には凝ったものが感じられる。特に火事を目前にしたエリスの奇行を巡るシークエンスはなかなか見応えがありました。まだしばらくは楽しめそうです。

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