『ウエルベールの物語』第3話 復讐の章

 市場町ヘーゲルに到着したリタ姫とティナは、市長が何者かによって狙われていることを知り、その犯人を捜すことに。僅かな手懸かりから、犯人が潜伏すると見られる教会を探ることにするが、勘づかれて交戦状態に陥る――

 ……あれー? 前回はちょっとまともだと思ったのに、今回は異様に話がガタガタ。悪人のあまりに安易な造型、拘わった女性の訴えをろくに検証もせずに受け入れるティナとリタ、隠し場所も安易だし犯人の行動も軽率極まりなく最後も御都合主義。観る側の意識の流れというものをまったく考慮しない終盤の展開も雑で、どこの素人が作った脚本だこれ、と呆気に取られるぐらいの出来の悪さ。誰も添削しなかったんかこれ!

 但し作画は安定している、気の毒なくらいに。アクションまで含めて実によく動くので、観ていて心地は好いのです。好いからこそ、なんだか泣けてきます。相変わらずOPは雰囲気に合ってないし……。どうも最初に決めたコンセプトと、物語自体の方向性がずれたために不均衡を起こしているうえ、肝心の脚本をちゃんと推敲せず稚拙なまま使っているので、あらゆる部分がぎこちなくなってしまっている。音楽そのものと作画はいいのになあ……勿体なさ過ぎるぞ畜生。

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