『帰ってきた時効警察』第六話 青春に時効があるか否かは熊本さん次第!

 若返りの効能があると言われる温泉宿の女将・寺島マユミが容疑者とされながらも時効を迎えた、“青春温泉旅館殺人事件”。急に青春時代を懐かしみ始めた熊本らの策謀で、わざわざ現地に出向いて調べさせられる霧山だった……

 うーん、今回はちょっと微妙。前作は震っていた園子温監督ですが、またミステリネタをうまく処理出来ない病気が発症したようです。トリック廻りは雑すぎてよくも発覚しなかったものだ、と思えるし、そのうえ始まってすぐにネタが読めるのですから困ったものだ。

 しかし、細かなネタの鏤め方は前回同様なかなかうまく行っている。熊本さんのイメージ映像の使い方は、物語にいいアクセントを添えていました。また、霧山に名探偵としての格好良さを付与した前作に続いて、「なぜ時効事件を追うのか?」ということを語らせ、シリーズを支える霧山のキャラクターを裏打ちしようとした姿勢は評価出来ます。

 お話としてはあまり出来は良くありませんでしたが、描写はこなれていた1話。シリーズとしての成熟を感じさせます。残すところ数話というところでしょうが、早くも第3シリーズに期待したくなってきたなー。

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