『地球へ…』第15話 変動の予兆

 キースを襲撃したトニーが返り討ちに遭い、仮死状態となってしまった。冷たくなった少年を人質に、ふらりと迷い込んできたフィシスを捕らえて逃走を試みるキース。他方、トニーの災難を知ってしまったカリナは能力を暴走させ、そしてこの騒ぎの中、眠り続けていたソルジャー・ブルーが覚醒した……

 様々な要素が交差して、いい意味で混乱した1話。ジョミーが初めてミュウたちに受け入れられたときのエピソード、そこに繋がるカリナの記憶を背景とした悲劇、エリートとして要請されたキースの凝り固まった思考と、ミュウでありながら人間たちのあいだに潜んで生きキースに感化された若き兵士……それらが複雑に絡みあって実にドラマティック。作画的にもちょっと持ち直して、久々に終始見応えのある1話でした。

 それにしても、戦い慣れていないミュウはともかく、エリートにしてはいまいちキースの戦い方がスマートでないのが若干引っ掛かります。あのあと、惑星を脱出した手段についてどう言い訳をするのかも不思議だし。

 まあそれはさておき、次週あたりからは大スペクタクルに発展しそうな気配。果たしてこの物語はどこに着地するのか。

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