『スシ王子!』指南の弐 宮古島編 打倒!電光石火稲妻握り

 米寿 司が弟子入りしたティダ寿司は、地元無視で展開しているスシフェスティバルへの反対計画に名前を連ねていた。だが、取材のためにやって来ていた源ウミとともに主催者のもとを訪れた司は、ウオノメ症候群を起こして暴れてしまい、それを咎められたことが理由で、弟子入りしたばかりのティダ寿司を飛び出してしまう。一方、反対運動への対処を報じられてしまうことへの危惧から、主催者達は東京から招いた職人とティダ寿司の主人・奥平海月との対決を企画することで、反対運動を封殺しようと画策する……

 基本的に破天荒なコメディながら、しかし表現していることに筋が通っているのが素晴らしい。ちゃんと前回の伏線を徹底して活かしていますし、それが笑いとしてもドラマとしても成立している。ただ……その状態で寿司のイベントに来るなよあんた、とは思いましたけど。

 そして引っ張るかと思っていた伏線をことごとく粉砕して(特にウミのオチは痛快でした)第二幕・気仙沼編に続く。この痛快なまでの完成度、なんかもう堤幸彦監督の最高傑作に近づきつつある気がします。

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