『もっけ』第3話 オクリモノ

 静流は幼いときから見えざる者を見てしまう力を発揮してしまうが故に、祖父の家に預けられ育てられている。だが、自然と“悪いモノ”を目にしてしまう静流は、友人の家族の背後に何かが取り憑いているのを目にして、胸中穏やかではない。祖父は下手に祓えば却って悪いことを招きかねない、と言い、何もしないほうがいいと忠告するが……

 前回もそうでしたが、何でこのシリーズはゲストがやたらと豪華なんでしょう。前回は瑞生の同級生がことごとく主演級でしたし、今回は今回で

 初回はどうなることかと不安でしたが、回を追うごとに状態が良くなってます。第1回ではざっとしか触れなかった“怪との付き合い方”をきちんと静流に説きつつ、祖父による極めて理に適った“憑き物落とし”の作法で後半を魅せる。やっと原作の主題の深さと味が活きてきました。こーでないと駄目ですよ。なんで始めっからやらない。

 相変わらず静流と瑞生の作画は微妙な部分が多いのですが、妙なことに爺さんと、静流の友達の兄はかなりよく描けている。変に可愛くしようという気負いがなく、寧ろ迫力を出すことに腐心したからかも知れませんが……女の子たちはそれなりに可愛く描きつつ、男性や老人キャラで味わいを醸していくのが原作の良さでもあったので、偏っているのがどーにも納得できず。

 ともあれ、初回に比べるとだいぶ良くなっているのは事実ですし、次回ももう一歩踏み込んだエピソードを拾ってくれるようなので、安心して観続けましょう。いや本当に第1話のときはどーなるかと思ってたんだぞ。

 ところで、早くもDVDの情報が出ているようですが……初巻から未放送回同時収録? しかも初回封入特典として? ……どうしてくれようか。

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