『もっけ』第10話 カマイタチ

 夏頃、瑞生が遭遇したカマイタチが、冬になって戻ってきた。一族が能力を失って山に引き籠もるのが許せず、力を行使しようと努めてきたが果たせず、再会を約束していちど去っていったのである。相変わらず鎌を使えないカマイタチを“風イタチ”と呼んで可愛がっていた。その気持ちは、やがて姉や祖父といった、支えてくれる人々と離れていく寂しさがきっかけとなっていた……

 爺さんが軽くでも口を挟む回は比較的質が高い。今回もそれは例に漏れず。作画は終始微妙ですし、盛り上がる場面でOPをヴォーカルつきで背後に流したり、会話を陳腐にしてしまったりと、どうも半端な部分も目につきますが、主題とその決着が秀逸なので、全体の口当たりはいい。これが基準で、更に上を繰り出してくれれば嬉しいんですが……。

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