『みなみけ』第12話 クリスマスとかイブとか

 クリスマス。一昨年、脱衣所でタケルおじさんがヒゲをつけているのを目撃して以来トラウマとなってしまった千秋のために夏奈は一計を講じる……が、正直その動機はかなり酷かった。もうひとつの南家では、冬馬に与えるプレゼントについて、一週間も討議を重ねていたが一向に結論が出ずに悩んでいる。だがとりあえず当人の目の前で相談するのを止めた方がいいと思うのだが。

 クリスマス部分は南家の娘達を中心にしつつ、彼女たちに翻弄されている男達を描いているよーな感じ。冬馬の兄たちは多分に自業自得ですが、三姉妹のほうは彼女たちが酷すぎる。特に春香が天然で酷すぎる。藤岡くんは単なる優柔不断の為せる技ですが、さすがにタケルおじさんは気の毒すぎるだろ。

 年末お馴染みのイベントを軸にキャラクターを掘り下げていく手管は相変わらず巧い。クリスマス当日が過ぎたあとの言動、とりわけ千秋の台詞のバランスは絶妙です。支離滅裂そうに見えて、その論理展開が実に彼女らしい。作画のほうは決して快調ではないのですけれど、それを気にさせないくらいに話のノリは良かった。

 さて、この『みなみけ』は2クール目でスタッフが総入れ替えとなるため、現行のスタッフによるエピソードはいちおう次回あたりで最後のはず。……正直、もの凄い安定感があっただけに残念。果たして次のスタッフはここで高まってしまった期待にちゃんと応えてくれるのかどうか。

 ところで……ふんどしサンタフェスタ、あのニュースの口振りからすると例年死者が出てるんだねえ……。

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