『もっけ』第14話 ツエザクラ

 壁新聞の企画で、桜の写真を撮ることになってしまった瑞生。だが、自分が桜に近づくと気配の怪しい強風がまとわりつくので、あまり気乗りがしない。それでも仕事なので撮影に出かけた瑞生は、強風に襲われた拍子に、たまたま見つけた杖を掴んだところ、厭な気配は過ぎ去っていった。祖父はただの落ち枝だ、と言うが、瑞生は何かの力が備わっている気がして、お守り代わりに携えるのだが……

 瑞生編はあまり作画が安定していない印象だったのですが、今回は比較的安心して観ていられました。ただ、演出はどうも間延びしていて、Aパートが終わったとき「やっと?」という気分に陥りました。まあ地方での生活を描くことも着眼のひとつらしいので、その意味では雰囲気が出ている、とも言えるのでしょうが……いいのか?

 テーマとしては相変わらず正しいですし、原作の流れをさほど歪めていないので、話そのものには好感が持てるのですが、相変わらず細かな演出が安易で興醒めする箇所が多い。とにかく見せ場だからって主題歌を流すのは止めませんか。すごく耳障りなんですが。

 あれこれ言いはしたものの、全体としてはシリーズ中でも出来のいいほうだとは思います。思うんですが……どーも演出している人たちの低い志のせいでそれを活かし切れていないような。そして多少感心したあとであの次回予告を観ると余計にテンションが落ちる罠。

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