『墓場鬼太郎』第四話 寝子

 鬼太郎が保護者・水木と共に部屋を借りている下宿屋の娘・寝子は歌手になることを夢見る美しい娘である。鬼太郎はそんな彼女に憧れて学校に通い始めたのだが、ある日、目玉の親父が弁当にドブネズミを詰めたが為に、思わぬ事実が発覚する。彼女はねずみの気配を感じると、猫に変貌してしまうのだ。学校で猫娘となってねずみを追い回す、という醜態を晒してしまった寝子は、もう学校に行けない、と嘆くが、そんな彼女のために鬼太郎は一計を講じる。

 EDのクレジットに“アンニョンヌエボ”という名前を見た瞬間に思わず「プリキュア5?!」と呟いてしまいました。馬鹿。

 それはさておき、今回の主役は中川翔子が声を当てる寝子。案の定猫娘だったわけですが、その扱いも『ゲゲゲの鬼太郎』のように牧歌的ではない。自らの業に苦しむ少女として描かれています。経緯が少々安易な気もしますが、やっぱりそこも往年の大衆文芸を彷彿とさせて趣がある。

 劇画風の映像に演出、それでいて動きを疎かにしていないので、相変わらずアニメとしても非常に愉しい。まだ四話だというのにすっかり安定しております。もう何の心配もしてません。

 しかしレギュラーの声優だけでも豪華すぎるきらいがあるのに、新たに登場した敵役は伊倉一恵ときた。完璧にその辺の深夜アニメと一線を画する配役ぶりに、感涙が零れそうです。素敵だ。

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