W54S使用一週間の雑感。

やっぱりLISMO Portの使い勝手が良くない。

 従前から音楽の処理・転送と同時にスケジュール帳などの情報を一括して管理するソフト『au Music Port』を採用していたauですが、私にはこのソフトの使い勝手の悪さが前々から気に入らなかった。新たな仕様の採用と共に、『LISMO Port』というソフトを導入したことが今回の機種変更の大きな動機のひとつでしたが、しかし相変わらず使い勝手は良くない。

 これまでは、プレイリストの作成や再生回数での絞り込みなどを携帯電話で利用するためにはCDの取り込みと転送に独自形式のファイルに変更する必要があり、その手間が最大の不満だったのですが、『LISMO Port』ではこれまで二次的に使用していた『Sonic Stage』をメインに格上げ*1し、MP3やWAVなど外部ファイルの読み込みに対応したことでだいぶ取っつきやすくなりました。

 が、しかし、昔の『Sonic Stage』にも見られた欠点が多数残っている。まず転送時の変換・転送作業にやたらと時間がかかるうえ、複数のファイルを同時に登録すると、処理落ちが生じるのか、“権限がない”とか“ファイルが見つからない”と弾いてしまう。この場合はもういちど転送処理を行うか、ソフトを再起動してやり直せば何とかなるのですが、困るのは、どうもあまり時間の長い音楽ファイルは読み込めないらしい点。折角新調したのだから、パット・メセニー・グループの1時間を超える大作『ザ・ウェイ・アップ』を入れておこうとしたのですが、権限なしでもなくファイルが見つからないでもなく、“ファイルが読み込めない”と来る。そういう制約があるならマニュアルに書いておけー。

 また、OS上でボリュームラベルを割り当てて認識しているネットワーク・ドライブ上のファイルをリストに加えようとすると「外部のファイルが指定されました。本体にコピーしますか?」という質問をその都度繰り返すのが鬱陶しい。この確認をしないように設定できればいいんですが、毎回というのはどーしたものか。

 そして、アドレス帳などのバックアップを取るユーティリティ部分でも、デスクトップPCからネットワーク・ドライブ上にバックアップを置いたのち、ノートPCで同じフォルダを指定しようとするとそこだけ弾かれる――つまり既存のデータにはアクセスできない、という奇妙な仕様になっている。携帯電話1機につき4台のパソコンに登録可能、としてありますが、それはすべてのパソコンで別々にバックアップを取ったりするという意味だったらしい。

 更に、VistaUACを有効のままにしておくと、管理者権限でアクセスしても一般ユーザー権限でアクセスしても起動しない、という謎の仕様もあり、正直ソフトとしての使い勝手、仕様はかなり悪い。『au Music Port』のときにも感じた、ユーザーの視点を持ち合わせない作りは相変わらずです。とりあえずauのお客さまセンターに連絡してさんざ指摘し、とっとと改善しろ、と言い渡しておいたので、真面目に対応してくれるのを期待しよう。さもなきゃ2年間使うに耐えません。

ワンセグが見づらい。

 初めてワンセグ付の携帯電話を導入しましたが、どうもこの筐体はテレビ視聴という観点からはやや使いづらい。マルチウインドウという機能に対応しているお陰で、例えば出先でメールを作成しながらテレビを鑑賞する、という使い方をするには便利なのですが、家や出先での食事中など、そういうところでの鑑賞にはあまり適していない。

 というのも、通常の縦画面、上のほうで表示させている分にはいいのですが、ワイドスクリーンの画面を出来るだけ大きく観たい、となったとき、画面を90度傾けられるのはいいのですが、そのとき机上に置くのがやや不安定。目線の位置に合わせて傾けることが出来ないので、置いたまま観るのが難しい。

 ワンセグは電池の消耗が著しいため、コンセントがある環境ならACアダプタと繋いで充電しながら鑑賞したいところですが、そもそも卓上ホルダに搭載するとディスプレイを開くことができない。ではACアダプタをじかに繋いで――と思うと、コネクタ部分が横置きにしたときの下側に位置してしまうため、この状態では実質、机に置いて観るということが出来ない。コネクタ部分を机からはみ出させて、コードが垂れた状態でなら辛うじて横置き出来ますが、それも何か違う。結局、テーブルに平らに置いて、真上から見下ろす格好でしか安定した状態で鑑賞できない、ということになる。

 しかし、アンテナの駆動する角度が極めて制限されているため、平らに置くと電波がちゃんと掴めない可能性もある――ということで、結局は携帯電話を横向きに保持し、目の前に構えて鑑賞するのがいちばんいい、という結論になってしまう……何じゃそりゃ。

 ただ換言すれば、出先で補助的に鑑賞する分に最低限必要な仕様は整っている、とも言えます。というかやっぱり携帯電話でテレビを観る、という使い方にそれ以上を期待すべきではないよ。

電話としての使い勝手は悪くない。

 なんか文句ばかり書き立てていますが、携帯電話本来の機能や、普段持ち歩いて使う分にはまったく問題は感じません。前に使っていたW43Sよりも機体が少ししっかりしていて持ちやすいですし、ストラップがカメラのレンズ部分と反対についたため、ストラップを掴まずにケースから筐体を取り出すときにうっかりレンズに指紋をつけてしまう、という問題が無くなりました。

 ワイヤレスオーディオレシーバーとの相性も良好で、音楽を聴きながら出歩くときの気分が向上しております。電話と耳許をぞろりと繋いでいるケーブルが存在しない、というだけでも全然気分が違うのですが、音質もケーブルを使っているときよりいいくらいで、この点だけでも買ってよかったと感じていたり。

 前に使っていた筐体は、ふたつ続けて基本的な扱いが一緒だったのに、今回からキーの設定が急に変わっていて、その意味でしばしまごつきましたが、これも慣れてしまえば前より使いやすそう。

全体としては。

 上では文句ばかり書き立てましたが、これまでMP3からの取り込みでは出来なかったプレイリストの作成やリジューム再生も可能になったので、携帯音楽プレイヤーとしての使い勝手はだいぶ良くなりました。置き方の点を許せば、ワンセグの画質は良く、有機ELディスプレイのお陰で色合いも美しい。少なくとも、出先で自宅に近い環境でのオーディオ・ヴィジュアルを楽しむ、という観点からは合格だと思います。あとは電話としてちゃんと使えればいいので、基本的には満足なのです。

 ちなみに、フルサポートでの購入の規約として待ちうたのサービスを契約したのですが、初期設定のままでは詰まらないと思い、先日槇原敬之の新曲『Firefly 〜僕は生きていく』を設定いたしました。……世の中には槇原嫌いの人もいるとは思いますが、まー知り合いには私がファンだから、ということで我慢してもらおう。1曲ごとに月あたり幾ら、という契約の仕方なので、複数の曲を契約するのはあんまり経済的ではないのです。

*1:というか、『au Music Port』以前はこれがメインだったので、復活と言うべきか。

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