『もっけ』第21話 テオイモノ

 夏休みにはじめた柔道にすっかりのめり込んでいる瑞生。いよいよ昇級試験に臨んだが、対戦相手には、実力を持ちながらも試験をサボっていることで評判の合田が加わっていた。他の対戦相手も強く、勝ちが取れない彼女に合田は「わざと負けようか?」と囁いてきた。それを拒絶し、堂々と戦おうとした瑞生だったが、合田はあからさまに手を抜いてきた……

 まあ、柔道が絡んできたあたりから、たぶんこれもやるんだろうとは思っていましたが……やっぱりこの辺は、瑞生が中学に進んでからやって欲しかった気はします。どうやっても不自然な印象は拭えません。最近の話のなかでは良エピソードなだけに、瑞生がもう少し成長してからやったほうが良かったと思うのですよ。

 ただ、最近は全体にそうなのですが、演出自体は良くなっています。檜原姉妹以外の登場人物が多く絡むようになって、余計な趣向に力を割けなくなっているからでしょう。相変わらず変に感動ものに仕立てようとする傾向はあるのですが、それでも初期に比べればだいぶこなれている。悔し泣きの末に憤怒に眼を光らせる瑞生の表情など、非常に印象が強くなっていました。

 しかし原作を読んだときから思ってましたが、この柔道仲間はいくら若いと言ってもあまりに思考が低劣だよなー。たとえやる気がなくても試験でわざと負ける馬鹿を褒めるのは駄目。そこを強調しているから、瑞生の成長が際立っているとは言い条。

 ……それはそうと、もう次回予告のあいうえお作文はやめませんか。本当に面白くないんだが。

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