年100本への道は険しい。

 昨年の劇場での映画鑑賞本数が72本に留まったのがかなり悔しかったので、今年は3桁の大台に戻す、と決意したはいいものの、今年に入ってからも多忙が続いて、1月は7本しか観られませんでした。年100本を達成するためには、どうしても月8本は最低でも必要、ということで、先週頭に作業がひとつ完結してからはなるべく観に行っているわけですが、それでもやっと今年15本、平均してもまだ7.5。というわけで、今日も映画館に足を運んだ訳です。

 当初は今日もハシゴできるのを探してあったのですが、月曜日のアカデミー賞発表を眺めているあたりからずっと引きずっていた風邪がまだ癒えていないのと、本日鑑賞した作品が、観るつもりだった劇場での上映がレイトショーのみになると気づいて、そちら1本に絞ることにしました――まあ、3月は厭でも大量に拾わないといけないので、とりあえず平均8本に漕ぎつけるだけでいいか、というわけで。

 そんなこんなで夕方からバイクにて外出。途中、某劇場に立ち寄って、土曜日のチケットも押さえつつ向かったのは、久々のお台場シネマメディアージュです。そうでなくてもTOHOシネマズ系列と上映作品が被っているうえ、私の自宅から位置的に手前になる豊洲でいい劇場を発見してしまったためだいぶご無沙汰しておりました。どのくらいかというと――奇しくも、本日鑑賞した作品の前作にあたる映画を2006年に鑑賞したのが最後でした……そんな前だったか……。

 鑑賞したのは、ロシアにて制作され世界規模で支持を集めたダーク・ファンタジーの続編デイ・ウォッチ』(20世紀フォックス・配給)。こういう話題作の続編は尻窄みになったり、錯綜しすぎて訳が解らなくなりがちなのですが、本編は寧ろ前作『ナイト・ウォッチ』よりも出来が良かったと思います。前作ではまだ『マトリックス』風と揶揄されがちだった表現や象徴的すぎる結末がマイナスに評価されがちでしたが、表現のスタイルを完全に自分のものにし、かつ明白な結末をつけた点で充分にその反省を踏まえていますし、ドラマとしての奥行きも増しています。少なくとも最近の、同様にアクションのスタイリッシュさや世界観の特異さを謳ったハリウッド産の作品よりも完成度はずっと高い。第3作『トワイライト・ウォッチ』が待たれるところですが……それが実はハリウッド資本になっているらしいんだよなー。大丈夫かしら。公開されれば喜んで観ますけど。

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