『ハンティング・パーティ』試写会。

 何故か2日連続の映画鑑賞――といっても本日は一昨日、頂き物の項にて触れた試写会なのです。明日は諸般事情から映画鑑賞は抜きにするつもりですが、つまりはどのみち2日連続になる運命だったんですよ!

 毎度の某氏を誘いだして有楽町へ、試写会ではいちばん訪れる機会の多いよみうりホールにて鑑賞したのは、ボスニア戦争犯罪人を追う三人のジャーナリストの姿をリアルに、けれど滑稽に描き出したドラマハンティング・パーティ』(avex entertainment・配給)

 作品自体はなかなか面白かった。感想は1日ひとつと決めているので、早くてもアップは明後日になりますが、そのときちゃんと丁寧に批評します。でもその前に、ひとつ腐させてください。

 折角頂戴しましたし、紙幅も薄めでしたし、と思い、タイミングも良かったのでちゃんとノヴェライズを読んだうえで鑑賞したのですが……あまりにそのまんま過ぎて、折角の緊張感が大いに殺がれてしまいました。しかも、本当に本編の台詞と表面的な感情描写をそのまま抽出しただけで、掘り下げている部分が少しもない。

 理解できないのは、これを一部ではありますがブログとして公開していることです。こういう形で公開しているのですから、サイドストーリーとか、近い設定を用いて作品世界を掘り下げるものだとばかり思っていたのですが、もし書籍とほぼ同じ状態なら、それは実質的に話の内容を公開しているも同然です。その一見非現実的な、けれどだからこそ生々しさと面白さのある展開こそが魅力なのに、それをわざわざ殺すような宣伝戦略を取っているのがどうにも解せない。これで惹かれて観に行く人がいたとしても、筋を知っているがゆえに退屈する危険があり、評価を落とす羽目にもなりかねない。

 ですから、もし本編の公式サイトなどの情報を観て興味を惹かれ、鑑賞するつもりになったのなら、ノヴェライズやブログには先に手を出さないよう忠告しておきます。正直、こんな形で内容を知ってしまうのは勿体ない。

 しかし、そういう悪条件があっても、観ているあいだ飽きませんでしたし、かなり楽しめたのは事実で、その点を踏まえれば良作の部類に入ると言っていいと思います。その辺、詳しくは後日。

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