ある意味、拷問でした。

 つい一昨日観に行ったばっかりですが、明日は夕方から普段とは違う種類のイベントがあり、いつも通り朝から映画に出かけると一日中彷徨く羽目になる、時間の都合でその前に一本というのも難しそうなので、明日の代わりという位置づけで映画鑑賞に赴くことに。

 劇場も一昨日と同じTOHOシネマズ西新井。万一を考えて早めに入りましたが、前回きつく言ったせいか終始スムーズでした。お陰で余った時間で、買い直そうと思っていた茶碗も無事に見つけられたし。

 作品は、『インデペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ監督、人類初期の冒険絵巻を、緻密なCGで再現した大作紀元前1万年』(Warner Bros.・配給)。実は一昨日、当初観ようとしていたのもこれでした。というわけで雪辱のようなものだったのですが……出来は、微妙。直線的な冒険物語であり、CGを駆使したマンモスやサーベルタイガー、恐鳥に終盤で登場するアレのヴィジュアルは圧巻なのですが、シンプルにしすぎてどうも骨が足りない。物語の構成やCGの雰囲気などからどうしても『300<スリー・ハンドレッド>』や『アポカリプト』を想起させますが、出来は両方を足して2.5ぐらいで割っている感じ。映画館で鑑賞する分には迫力を堪能できますし、とりあえず楽しかったのは事実なんですが、どーも物足りない印象が残る作品でした。悪くはないんですが、前述の2作品のインパクトが強いうちは不利だったかも。

 ――しかし正直、今日はどうも落ち着いて観ていられませんでした。一昨日揉めたばっかりだから、というわけではない。今日は本当に速やかに運んだので、むしろ快いぐらいでした。問題は、私が観ていた回、他にひとりも客がいなかったこと。何年もメジャー、マニア問わずにやたらと映画を観まくっていた私にとって、客が少ない状態での鑑賞は何度か経験がありますが、予告編が始まっても私ひとり、本編に入ってもまったく人の増える気配がない中での鑑賞はたしか初めてです。途中からは開き直って独り占め状態を楽しみましたが、当初はほんとーに居たたまれなかった。終わったあと、清掃に入ってきた従業員の方に、もし私が入っていなかったら上映中止だったんでしょーか、と訊ねてしまいました。当然、途中で上映を止めるんだそうです。

 ……いやもう、向こうにしてみればたまにそういうことはあるはずで、私が気に病む必要はないとは解ってるんですが。

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