『パズル』Piece7.

 聞いたら死んでしまう落語、しかしそこに秘められた謎を解き明かせば、今昔亭萬之助の屋敷に隠されたお宝にありつけるという。例によって乗せられた鮎川と三人組は屋敷で行われる落語会に潜入する。しかし、師匠から問題の噺を受け継いだ三之助は何を思ったか、来場者を屋敷に閉じ込めてしまった。そんななか、三之助以外の弟子たちが次々に死んでいく……果たして本当に、あの落語には死ぬ呪いがかけられているのか……?

 何というか……本当に、どこからツッコんでいいのか解らないくらい酷い。そんな価値のある落語会をあんな少人数で、しかもどうもロハで催しているらしいのはどうよ、とか、そこに学生が6人も紛れ込んでたら不自然だろ、とか、結局なんで三之助は参加者を閉じ込めたんだ? とか意味不明の部分が多すぎる。落語に仕掛けられた謎も単純すぎて百年も保つ代物とは思えないし、そもそも殺人事件に関する謎や仕掛けは幼稚極まりなく、警察が介入しなくとも誰でも簡単に解りそうなものです。

 解決篇におけるある人物の述懐やその芝居は迫力があっただけに、そこに至るまでの過程がぐずぐずだったのがとにかく勿体ない。石原さとみもどんどん調子を上げているだけに、そんな彼女も活かし切れていないスタッフの不甲斐なさが嘆かわしいです。

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