『JUNO/ジュノ』初日のあと、『秘密結社鷹の爪 THE MOVIE II』の後半だけ観て、更に舞台挨拶を鑑賞する。

 作業が追い込みにかかっていますが、映画鑑賞はしないとストレスが溜まるので、最低でも週末は劇場へ。それに今日は、私の映画道楽のなかでも珍しい行動をすることになったので、個人的にイベント気分でもありました。

 梅雨の晴れ間に恵まれたので、久々にバイクにて移動、西新井へ。30分ほど早めに劇場に駆けつけてみて――異様な混雑に度胆を抜かれる。しかし冷静に考えてみれば当然だったのです。昨年からTOHOシネマズ系列では10周年を記念して、毎月14日を語呂合わせでTOHOの日と定め、誰でも1000円で鑑賞できる――私もそれを承知していたので、普段は窓口でしか買わないところを、ネットで注文し劇場で発券手続をすることにしたのですが、窓口は無論のこと、ネット販売用の端末にも行列が出来ている。そもそも土曜にこれが重なったのもそうですが、もっと大きかったのはこの夏最大の大作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』先行上映という条件まで加わって、今まで接したことのない――それこそ、この劇場の開館直後に匹敵する混雑となったようです。早めに駆けつけておいてよかった。

 まず普通に鑑賞したのは、小規模な公開だったのが口コミで話題となり、ボックスオフィスのトップ10に食い込むほどの大ヒットとなった挙句、アカデミー賞オリジナル脚本部門を獲得した作品、16歳の風変わりな少女が妊娠したことで繰り広げられるコメディJUNO/ジュノ』(20世紀フォックス・配給)。もともと全米公開の時点で、『ハードキャンディ』のエレン・ペイジが主演しているということで気に留めていたら、あれよあれよという間に大評判となり賞レースを賑わせてしまったので、ものすごーく楽しみにしていました。コメディ、と言い条大笑いするような内容ではなく、細かな描写にニヤリとさせられる類の作品ですが、とにかくタイトル・ロールのジュノが魅力的。人物それぞれが個性的ながらも誰ひとり悪人として描かれず、理性的にリアルに描かれ、結末も苦みを籠めながらも爽快感充分。なるほどアメリカで愛されるはずだ、と納得の傑作でした。今日は作業の時間が足りなくなってしまうので、詳しい感想は明日以降に。ちなみにもぎりのところで頂戴した初日プレゼントは、iTunesStoreで1曲ダウンロード可能なギフト券でした。もっと奇妙なものを密かに期待していた。

 終了後、いったんもぎりの方のいるところまで戻り、確認のうえそーっと別のスクリーンに入り、『秘密結社鷹の爪 THE MOVIE II 〜私を愛した黒烏龍茶〜』の後半50分ぐらいを鑑賞……なんでこんな馬鹿なことをしたのかというと、本日はこのあと、シリーズの立役者であるFROGMANの舞台挨拶があったから。当初、これを観るなら舞台挨拶つきでいいかな、と思っていたところ、先に観た『JUNO/ジュノ』とかち合っていたために諦め、六本木で別の機会に鑑賞したのですが、今日が近づいて公表されたスケジュールを確かめると、……『JUNO/ジュノ』が1時間ほど先に始まっているから、上映後の舞台挨拶には参加できる、と気づいて、この妙な予定を組んでみたわけ。挨拶の中でFROGMAN御本人も言っていましたが、もともと全国のあちこちで挨拶を繰り返しているうえ、『インディ・ジョーンズ』の先行上映とかち合ったために、程良く人が流れたお陰で席が一瞬で埋まることもなく、今週半ばでもまだ余っていたのがある意味運の尽きでした。

蛙男。 そして舞台挨拶。司会も用意せず、FROGMANがひとりで喋り倒す形式で、特に撮影禁止とかいうアナウンスもなかったので1枚だけ撮ってみたり。

 この作品、豪華声優陣が実に妙な使い方をされているのですが、当事者である野沢雅子がけっこう愉しんでいたり、銀河万丈が声同様にダンディだったり、なかなか現場も印象的だった模様。もともと自主製作だったためか、現時点で劇場版第3弾の依頼は来ていないそうですが、本人の中では早くも構想が練られているらしい。あんな場で言ったので秘密ではなかろーと書いてしまいますが、来年にアレの第2作が公開される可能性があることから、『レオナルド・ダ・ヴィンチ・コード』になるかも、という話でした。そうか次は博士が主役か。

 前作は不思議な好評を博し、アメリカの映画祭で上映されたかと思うととうとうカンヌまで辿り着いてしまった、が現地ではあんまり話題にならなかった、という話に、お子さんがこの鷹の爪を好きなので、1箇所喋ってもらっているのだけど教育上悪いから見せてない、という考えてみると微妙なコメントもあったり。

 時間的には短かったのですが、実質ひとり語りだったので、けっこう実の詰まった舞台挨拶で、わざわざ二度目、しかも鑑賞したの半分だけ、という状況にも拘わらず満足しました。実はデラックスファイター寄りな地声も生で聴けたし。

 鑑賞後は例によって近くにある行きつけの蕎麦屋で昼食を摂り、夕飯用に蕎麦も購入して帰宅。普段ならすぐに感想本文を書き上げて、そのあと先行するこの記事を作るのですが、時間がないので感想本文は明日以降に仕上げることにして、こっちのレポートだけ先に書いた次第。……案の定、長いしこんな時間になってるし。

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