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HOLIDAY FOR PANS

HOLIDAY FOR PANS

 ジャコ・パストリアスが生前、自らの名前を冠して製作した最後のアルバム――ではあるんですが、結局生前にリリースされることはなく、結果的に日本から独自に発売された曰く付きのサード・アルバム『ホリディ・フォー・パンズ』より、中継的な小品を。超絶技巧のベーシストとして売ったジャコがこの作品ではベース・ギターではなくスティール・パンのベースを演奏していたはずなのに、発売されたものにはなぜかベース・ギターが介入しているとか、色々不思議な要素も多いのですが、聴いている分には心地好い、なかなかいいアルバムだったりします。

 1作目と続くビッグ・バンド・ジャズの極北『ワード・オブ・マウス』だけでこの人の名前は永遠にジャズ史に刻まれるでしょうが、こういう実験作、肩の力の抜けた作品ももっと出して欲しかったとただただ惜しまれてなりません。のたれ死にはあんまりだ。

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