劇場で鑑賞しそこなっていた作品が早速と地上波で放送となったため、ちゃんと録画予約も設定してほぼ本気で鑑賞。
……うあー、これは劇場で観ておきたかった。確かに傑作。随所で提示される細かなネタはすぐに察知できるのですが、それらが細かに噛み合って繰り出されるクライマックスは出色です。そういう作風なのに、キャラクターの描き方でちゃんとユーモアを織り交ぜているのも巧い。個性派かつ演技派ばかり五人集めたメインキャストもよく効いています。
よくよく考えると、あとで語られた真相からするとおかしな言動が序盤に幾つか見いだせますが、この端整さと突き抜けた面白さの前では些細なことです。見なおしたらまた判断が変わるかも知れないし。作品の本質的には、あえて大きなスクリーンで観る必要もないだろう、とは思いつつも、敬意を表して「やっぱり劇場で観ておきたかった」と申し上げる次第。
……しかし、この男たちが集まるきっかけとなった如月ミキの実像がアレなのは折り込み済みとしても、それを演じているのが酒井香奈子というのがどーも複雑で仕方ない私なのでした。私はなんかこの娘を永遠に正しく評価できない気がしてきた……
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