『絶対可憐チルドレン』20th sense.「鳥獣戯画!時にはケダモノのように…」

 兵部京介が傍に置いている、超能力強化されたモモンガの桃太郎が兵部のもとを抜け出した。餌を得られず衰弱した桃太郎を、偶然に発見したのがザ・チルドレンの三人組。折しも皆本はザ・ハウンドの評価訓練のために出向しており、匿って介抱する薫たちだったが、やっと目醒めた桃太郎は記憶喪失に陥っており……

 のっけから桃太郎を兵部と一緒に登場させてしまったため、避けるつもりなのかと思っていたこのエピソードを今更展開。しかも、桃太郎を記憶喪失にさせることで無理矢理交流を構成しています。

 がしかし、終盤の感情的な流れを作るには、ちょっと話が短すぎという気がします。もうちょっと薫との接触がないとああいう展開にはならないでしょう。記憶喪失という設定にしたことで、兵部が桃太郎を連れて行くときの駆け引きが簡略化されたのは成功ではあるんですが、そのせいで折角出て来た桃太郎の過去話との融合や、皆本と薫たちとの中能力の有無や年齢差がもたらす意識の差をいまいち出し切れていなかったのが残念。

 絵はだいたいいいのですが、話がそんな感じで、しかもいまいちギャグも走っていなかったため何となく宝の持ち腐れという雰囲気に。

 で、次回も兵部大活躍の模様ですが、要は次との連携のために今回この話を持ち出したのでしょうか。という疑問を抱きつつすぐに21stを鑑賞するのであった。

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