『絶対可憐チルドレン』22nd sense.「孟母三遷!皆本、凶弾に散る!?」

 サイコメトリーを駆使してB.A.B.E.L.の医療班として活動する賢木に、“普通の人々”と内通している疑いがかかった。局長は同能力の上位者である紫穂に調査するよう命じるが、学生時代から賢木と親しく、彼がスパイを働くなどあり得ない、と確信している皆本は自ら調査を買って出る。そのために連夜飲み歩く羽目になった皆本を、薫たち3人が次第に怪しみ始めて……

 原作では確か皆本の“浮気”という具合に描いていた話だったのですが、それを皆本と賢木との信頼関係からノーマルとエスパーとの信頼関係へ、という流れに組み替えたようです――記憶が誤っていなければ。

 その狙い自体はいいのですが、折角丹念に伏線を築いてきたアレをあっさり退場させるシリーズとしての構成の雑さにガッカリ。折角最初から工夫を凝らす余裕があったのですから、もうちょっと間隔を置くとか別の活かし方をするとか、考えが欲しかったところ。

 絵は全般にかなーり緩い仕上がりでしたが、もともとお色気回ではなく、どっちかというと野郎中心の話なのであんまり気になりませんでした――自分で書いておいて何だがそんなんありか。

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