フリーパスの有効期間、残るは5日間。

 大晦日に取得した、TOHOシネマズの1ヶ月間フリーパスは、今日を含めてあと5日で期限となります。既に無料で12本も観ているので、もとは充分に取れているとも言えるのですが、しかしまだ観たいものがけっこうかかっているので、期間いっぱい、出来るだけ西新井に赴くつもりです。……連日ハシゴして何日身体が保つかだな……。

 本日鑑賞した1本目は、浦沢直樹の人気漫画を堤幸彦監督が全3部作で映画化したものの第1作20世紀少年<第1章>終わりの始まり』(東宝・配給)。正式公開は昨年夏でしたが、今週末の第2章公開に先駆けて“復習上映会”と称して再上映されていたので、せっかくだからと拾ってみたわけです。原作すら読んでいないので、ひたすら伏線が提示されるだけの内容は余計に面白かったのですが、でもそれ故にここで評価していいのか、という感じです。堤幸彦監督らしい外連味のある映像とか、相変わらず一瞬で何もかもさらっていく竹中直人とか、見所はたくさんあったので、これだけでも充分満足でしたが(というかこれが本当に3作ですっきり収まるのか疑問に思えるが)、何はともあれちゃんと3作鑑賞します。

 2本目は、『死ぬまでにしたい10のこと』のイサベル・コイシェ監督がアメリカ文学の大家フィリップ・ロスの小説を映像化、老教授と若き教え子との恋を味わい深く描いたエレジー』(MOVIE-EYE・配給)。何かサプライズがあるような予告編だったので間違った期待をしてしまった分やや肩透かしの印象でしたが、あとで改めて吟味してみると、老いて初めて知った、我を喪う恋愛感情、対する若い女の常識と男への敬意のあいだで揺れる姿など、地味ながらしみじみといい描写の積み重ねられた佳作だったと思います。しかし今回いちばん感銘を受けたのは、ペネロペ・クルスの愛らしさだったりする――トム・クルーズと噂になっていた時期はさほど感じなかったんですが、本篇でしばし見せる表情、仕種の可愛さは異常です。

 鑑賞後はまっすぐ帰宅。この西新井の劇場は人口の多い地域にあるせいか平日でも夕方になると高校生ぐらいの客をよく見かけるのですが、よもや階段でいちゃついているのに遭遇するとは思ってませんでした。確かにここの階段、そんなに人通りはありませんが、でも場所は選べ。

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