13日の金曜日にTOHOシネマズ錦糸町初訪問。

 今日、映画を観に行くことは決めてありました。上映日が近くなって、劇場を調べてみると、私が普段移動に使うルートからちょっとずれただけのTOHOシネマズ錦糸町が入っている。移動しやすい、と気づきつつも何となく訪れるタイミングを逸していた劇場だったため、今度こそ好機、とちょっと楽しみにしていました。

 一部の電車が遅延するような春の嵐の中でしたが、雨に祟られることも風に飛ばされることもなく無事到着。西新井やユナイテッド・シネマ豊洲と同様、ショッピング・モールの一画に入っているシネコンです。

 私の記憶では六本木のTOHOシネマズとさほど変わらない時期にオープンした劇場なので、若干設備が古い印象ですが、しかし係員の対応は、私が訪れたTOHOシネマズ系列ではいちばん洗練されていました。私がチケット購入のときに提示する某会員証の割引を一瞬で理解しましたし、ミニシアターではたまに見かける、上映前にスクリーン脇に係員が立って、自ら客へのお願いを呼びかけるのをやっていたり、よそではせいぜい2人ぐらいしか使わない上映後の場内清掃に、見えただけで3人使っていたり、と細かいところで感心させられました。まあ場内清掃などは、金曜日の書き入れ時直前だから少し丁寧にした、という可能性もありますが、しかし少なくとも悪印象を受けたところはまったくありませんでした。六本木と西新井では鷹の爪団のマナームービーを使っているのに、ここだけそれ以前の、映画館そのものが観客に向かって英語で語りかける体裁のものを使っているのも妙に気持ちいい。移動も思っていた以上にしやすかったですし、今後も機会があれば来てみましょう――そしてますます六本木から足が遠のくわけだな。

 そして本日鑑賞したのは、たぶん大方の予想通り、往年の名作ホラー映画を『テキサス・チェーンソー』のスタッフでリメイクした13日の金曜日』(Paramount Pictures Japan・配給)。もーちょっとエピソードに奥行きやひねりがあってもいいんじゃないかな、と思うくらいストレートな内容でしたが、しかし冒頭から結末まで巧く緊張感を維持させ、最後までお約束をしゃぶり尽くした、正しいポップコーン・ムービーでした。ホラーにも哲学を、とか考えると安易すぎますが、これはこれで実に愉しい。

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