七夕の日、運命の巡り逢いを鑑賞する。

 このところミニシアターでの鑑賞が続いてご無沙汰していた*1TOHOシネマズ西新井にて、先月あたりから“名画座”という企画を実施していました。厳選した映画を週替わりで上映する、というもので、土・日・祝の繁忙が目に見えている日はなし、平日のしかも1日1回きり、というかなり厳しい縛りではありますが、個人的にシネコンはこーいう企画もやるべきじゃないのか、と思っていただけに、ちゃんと続けてもらうためにもまだ劇場で観ていない作品があるとか、ぽっかり時間に余裕が出来たときとかち合ったら是が非でも駆けつける、という意思を固めていました。何せシネマイレージ会員なら500円で観られるんですから、いい映画ならもう1回ぐらい払っても惜しくない価格だ!

 が、生憎先週までは劇場で観てしまった作品がほとんど、本当にいいセレクトだったため都合がつけば行きたかったところですが、作業がなかなか片づかなかったりいつの間にか『ほんとにあった!呪いのビデオ』ばっかり観ていたり、何より西新井は電車移動だとちょっと費用が嵩むのでバイクを足にしたいのにずーっと生憎の空模様。そんなこんなで今週、ようやく陽気にも恵まれ、選ばれた作品も私にとっては初見のものだったので、観に行ったわけです。

 その作品とは――ローマの休日』(Paramount Pictures Japan・配給)。驚くほどド定番ですが、実際私はちゃんと観たことがないのです。如何せん映画に嵌りだしたのはここ数年、しかもレンタルビデオなどに至ってはごく最近まで利用していなかったので、古典にはろくに触れていないのです。折角の機会ですから、大きなスクリーンで鑑賞しようと思った次第。

 もう映画史のなかでの評価も定まった作品ですから、まー退屈なはずはないだろう、と安心しきって鑑賞。案の定でした。むしろ大好きなタイプの映画。ロマンスなのに甘い台詞よりもユーモアのほうが多く心理描写が巧み、構成もしっかりしていて白黒だということを意識させないくらい映像が美しい。何よりオードリー・ヘップバーンの愛らしさと来たらもう。

 西新井に立ち寄ることが出来ない、ということは行きつけの蕎麦屋に行くことも出来なかったわけで、鑑賞後は久々にとろろうどんをたっぷり食して、大満足で帰宅。

 ただひとつ残念なのは、この“名画座”という企画、来週以降はスケジュールに加わっていない。ちょうど夏休みの大作が相次いで公開され、そのあとは本当に夏休みの期間に突入してしまうので、ず〜っと繁忙期も同然、ということになる。問い合わせてみると、また頃合いを見計らって再開する意思はあるようですが、このままなし崩しに消えてしまわないことを祈ります。

*1:と言っても17日に過ぎませんけど。

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