レンタルDVD鑑賞日記その16。

 ミニシアター系列で大ヒットとなった『あるいは裏切りという名の犬』のオリヴィエ・マルシャル監督&ダニエル・オートゥイユ主演コンビによるノワール。劇場未公開で、今年に入ってDVDリリースされているのに気づいて借りて観ました。

 刑事が追いかけている連続殺人が胆なのかと思いきや、別のところにポイントがあるので、そこで過剰に期待をかけると少し物足りない気分を味わいます。しかし、じわじわと積み重ねた挙句に到達する結末の苦み、余韻は秀逸。前作ほど圧倒的な出来ではないですが、ハリウッド作品では滅多に巡り逢えない渋みのある演出と物語とが堪能できる、いい映画でした。……劇場でかけても問題なかったよーな気がするんですが。

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